ガーベラ太郎の日記

日々の記録。好きなことについて書いていきます。

コメダ珈琲店

 

今わたしは、電車に乗ってやって来たとある街のカフェにいる。

周りにいるのは本を読むご老人、パソコンに向き合うサラリーマン、レポートに取り組む学生など様々だ。

 

わたしはこの空間が好きだ。

それぞれが別のことをしていながらも空間を共有している。

個々が好きなことを、やるべきことをこなしている。

一人だけれど一人でない、というこの雰囲気が好きなのだ。

 

 

この日は朝からとあるミッションをこなそうと、数日前から決めていたことがある。

それは、『コメダ珈琲店でモーニングを食べること』だ。

 

初めてコメダ珈琲店に行ったのは、社会人2年目の冬だった。それも、久々に地元に帰省した時である。

わたしが実家にいた頃は地元にコメダ珈琲店がまだ進出していなかったので、コメダ珈琲店が初めてやって来た時はさぞかし地元が沸いたことだろう。(セブンイレブンが初めてできた時もそうだった。あの時の感動は今でも忘れられない)

 

そういうこともあって、全国チェーン店で皆に馴染みのあるコメダ珈琲店だが、わたしにとっては特別な場所なのである。

 

 

コメダ珈琲店でのモーニングは、好きな飲み物一杯を頼むと山食パン(ハーフ)もしくはローブパン(丸い形のパン)がついてくる、というものだ。

飲み物はカフェオレを頼み、山食パンにバターとあんこのセットをつけることにした。

 

モーニングセットがやって来た。トーストされた山食パンにバターが塗られ、横にあんこが添えられている。そして、温かいカフェオレ。至福の朝だ…

 

ふと壁のほうを見てみると、可愛らしい猫の絵が素敵な額に入れられて飾られている。

座椅子は昔ながらの喫茶店にありそうな渋い赤色のカバーをしていて、花瓶に花が生けてある。

そしてテーブルや柱は暖かみを感じられる色をした木材でできている。

チェーン店なのに個人で営んでいる喫茶店にも劣らないような空間や雰囲気…すごい…

 

 

朝ごはんを食べ終わると、本を読んだ。

今までろくに本を読んで来ず、かつ活字が苦手だと思っていたわたしが、今はエッセイ本を読むことにハマっている。人生何があるか分からない。

この日は平行して読んでいた本2冊を読み終えた。『よみがえる変態』(著:星野源)と『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』だ。

詳しい感想は長くなってしまうのでここでは書かないが、どちらも面白くてすぐに読み終えてしまった。(すぐといっても数日ではないが…)

 

 

エッセイ本の面白さは、その人の生活を身近に感じられることだと思う。いわば、覗き見しているような。

自分の生活はいつの間にかパターン化してしまい、何かを選択する場面でいつも同じようなものを選んでしまっている気がする。食べるものや着るもの、テレビ番組なども。

エッセイ本ではその人の生活スタイルを知ることができるので、自分にはない発想を知れて楽しい。面白おかしいエピソードなんかは読んでいて顔がニヤついてしまうので、一人でいるときも周りを見回して誰にも見られていないことを確認する。

また、一方で「分かる!あるある!」と共感できる部分もあったりして、一人で頷きながら読んでいることもある。

 

 

コメダ珈琲店を出てからは本屋に行き、帯や表紙で気になった本を3冊購入した。

それから軽く昼食を済ませ、今度はわたしお馴染みの大好きなドトールにやって来て、この文章を書いているのである。(コメダで書いてたんじゃないのかい)

 

ドトールで他店のカフェの良さを語ってしまった。ごめん、ドトール… 別の記事で少し触れてあるので許してくれ~。

いつかドトールでまるまる一つの記事を書くよ、約束だ。

 

 

―さて、今はカフェにいるわけだが、お昼過ぎのカフェとエッセイ本は似ている気がする。

それは、他の人の生活を感じられるということだ。

もちろんエッセイ本の内容ほど詳しくは分からないが、誰かが好きなことに没頭していたり、一生懸命になっている姿を見ることができるのがいい。

ただ、ジロジロ見られるのは相手にとって不快だと思うので、目線は本やスマホに向け、その場の雰囲気を感じるようにしている。(誤解がないように一応書いておく笑)

 

これが、わたしがカフェや喫茶店が好きな理由の一つだ。

他の理由についても、また今度書こうかな。

 

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今回は短くまとめようと思ったが、結局長々と書いてしまった。

"好き"を言葉で表すのって難しい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

ガーベラ太郎

 


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